テラベースを自作してみる
*筆者はテラベースという商品およびADAに敬意を持っています。今回は純粋に研究の一環としてその原理を知るために今回のプロジェクトを思いつきました。本文を読んでいただければわかりますが、テラベースの価格はかなり良心的であるため、自作するメリットはほとんどありません。興味のある方は、ADAの特約店でのご購入をおすすめします(ADA商品は通販では購入できません)。
テラベースとは?
テラベースという新しいアクアリウムの道具が発売されました。正確にはピバリウムと呼ばれる高湿度の環境に適応した植物、例えばコケやランなどをおしゃれに部屋に配置して楽しむためのツールですね。ADAのDOOAというブランドから発売されています。価格はおよそ3000円と、他のADA製品と比べると安価に手に入る商品になっているのではないでしょうか。
さて、このテラベースですが、コップのような形状になっており、そのコップの中に水を入れておくことで、中の水が外に染み出してくるという構造になっています。そうすることで染み出した水が表面のコケなどに供給され、徐々に成長させることができるようです。非常にユニークな発想ですが、”染み出す”というキーワードがひっかかりました。もしかしてこれって、素焼きの性質を利用している商品なのでは?
ご存じの方も多いと思いますが、素焼きの植木鉢などは水分を少しだけ通すことが知られています。その性質は乾燥を好むような植物を育成する場合には良い環境を提供できますし、逆に水分を長期間十分に保持したい場合にはコーティングしたりすることで水分の漏出を防ぐ必要があります。つまり上記のテラベースの性質はこの素焼きの鉢の性質と類似している点があると考えたのです。
作ってみました
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材料たち |
早速試してみました。購入したのは素焼きのハムスターの隠れ家(400円くらい)と、トンネルの片方を埋めるための耐水性のあるエポキシパテ(700円くらい)です。まず鉢底ネットをトンネルとほぼ同じ大きさに切りだしました。念のために2枚作製しました。この鉢底ネットにエポキシパテを塗り付け、ハムスターの隠れ家に固定します。およそ24時間で固まるそうなのでそのまましばらく放置しました。
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鉢底ネットを設置 |
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途中経過(左)と完成品?(横、底、上から見たところ) |
完成・・・?
とりあえず現時点での感想は、「コレジャナイ」の一言です。見た目が本物と似ても似つかない、ひどいオブジェができてしまいました。作っているときには、「どのみちコケに覆われるし、色が違っていてもまあいいか」という軽い気持ちでやっていたのですが、いざ完成品を目の当たりにするとかなり引きますね。大きさが違うからなどという言い訳は通じません。やはりADAの商品はスタイリッシュです。
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マネというのもおこがましい(右は本物) |
実験スタート!
何はともあれ、当初の目的である「テラベースは素焼きの性質を利用している」という仮説を検証するために、自作の
地獄オブジェと、本家本元のテラベースに同じようにウィローモスを巻き付け、育成を開始します。
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