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Sunday, February 14, 2021

15s-eq1131AUのメモリ増設

はじめに

 アマゾンのセールで15s-eq1131AUを購入しました。本機はRyzen5搭載CPUということもあり、5万円程度で購入できる非常にコスパの良いノートPCです。ただ、残念なことに、メモリ(RAM)が8 GBのモデルしか選択できず、大量のタブを開く操作が大好きな筆者には物足りないと感じました。そこで、メモリ増設ができるのか調べてみると、最大積載メモリ16 GBと記載が。まだ買ったばかりで特に不満はないですが、不満を覚える前にメモリ増設をしようと決意しました。


内容

・15s-eq1131AUのスペックについて

・メモリの準備

・15s-eq1131AUの分解

・その他、注意点

・最後に


15s-eq1131AUのスペックについて

外箱のスペックコピペです。

AMD RyzenTM5 4500 APU

256 GB Solid State Drive

8 GB SODIMM DDR4 SDRAM

No optical drive

Windows 10

Finger Print Reader

15.6" FHD IPS LED Display 250 nits

RadeonTM Graphics

3-cell, 41 Wh

15.6インチのIPSモニターで、画面は少し暗い気もしますが、十分綺麗です。指紋認証ができることもポイントですね。以前使っていたASUSの第四世代Core i5を搭載したPCよりも反応が機敏で気に入っています。


メモリの準備

 調べてみるとこのPCのメモリはDDR4 2666Hzが適合するようです。近所のソフマップにて、GSKのF4-2666C19S-8GRSというメモリを購入しました。およそ4000円くらいです。


購入したメモリ。一部使用した工具類

15s-eq1131AUの分解

 HPのPCは台数が出ているので、簡単に情報が手に入るかと思っていましたが、分解に関する情報がほとんどなく、もしかすると難しすぎて誰も手を出さないのではないかと心配になりました。数少ない分解情報を集めてみると、やはり少々難易度が高い部類に属するのは間違いないようでしたが、まあ何とかなるだろうと軽い気持ちで解体作業を始めました。

 まずは底面の見えているねじ二か所を外しますが、これではびくともしません。どうもゴム足(直線状のゴムが上下2本ある)の下に隠しねじがあるようなので、ゴム足を外します。両面テープで固定されているので、先のとがったピンセットで一部を持ち上げて、あとは手で引っ張って外しました。その下には、2か所合計6本のねじがありました。

写真の上下にねじがあります

底面の様子:写真上下に1つずつねじがあります。


ゴム足を外したところ。見えているねじをすべて外します。

 すべてのねじを外すと、底面のモニター側、排気口がある部分に、ピックを差し込んでツメで固定されている板をはがします。毎度でかい音がするのでびくびくしながらの作業ですが、排気口側のツメはスムーズに外れます。そのまま底面全体を外したいのですが、なんと全部は外れません。モニター反対側から三分の一位のところに、ねじもしくはツメで固定されている部分があるため、本体内部の正確な形が分からない以上、無理やり取り外すことができませんでした。別の型式のPCでは取り外している動画がありましたのでもしかしたら力ずくで行けるのかもしれないですが、今回は断念しました。

ねじを外してツメを外しているところ。モニターは写真下側

 メモリスロットは本体に向かって右上の部分、USB-Cスロット手前にあります。上で書いた通り、完全には底面が外せないため、メモリを挿入するのが一苦労です。基盤のスロット外側には何らかの装置があるため、ますます作業を面倒にしていました。そこで、限界まで(基板などが割れない程度まで)底面を持ち上げて、その隙間から無理やりメモリを挿入して対応しました。指で押し込める程度までは開くことができたので、何とかPCに認識され、無事に増設できました。


メモリスロットの様子。ツメを外して開けられるだけ開けた部分


 本体の組み立ては分解と全く逆の手順です。ツメをはめて底面と基板がついた板を固定し、ねじ止め後、ゴム足を貼り付けます。両面テープのノリは強力で、一回二回の貼り直しで接着力が低下するようには見えませんでした。


以上でメモリ増設手順は完了です。システムにも無事に認識されれているようですので、今後メモリを大量に消費するようなプロセスにも耐えられそうです。

システム環境の様子。実装メモリ(RAM)が16 GBになっています。


その他、注意点

・分解すると保証対象外になる可能性が高いので、その覚悟で行いましょう。
・バッテリーが外せず、感電あるいは、狭い隙間にねじ等を落としてショートさせてしまう恐れ。
・ツメを外す過程で塗装が一部剥げる。見た目が気になる人は慎重に。
・ゴム足は前後で高さが違うので、最後の取り付けで間違えないように。


最後に

 今回メモリを増設した15s-eq1131AUは、非常にコスパの良いPCですが、メモリ増設のオプションがありませんでした。しかもメモリスロットへのアクセスは良くないほうで、少々難易度が高いかもしれません。自作PCなどに手慣れている人が、安価なPCをチューンアップするという目的に合致するPCといえるのではないでしょうか。





Monday, January 11, 2021

Windows10のエディション(HOMEとPro)はどちらを選ぶべき?

はじめに

 お正月で新しくPCを購入した方もいたかと思いますが、Windows OS(Macではない方)がインストールされたPCでは、HOME、Proの2つのエディションが選べた場合があったと思います。そもそも選べない、という場合もありますが、特に高価格帯、高性能のPCを購入する際には選べる場合が多い気がします。ProはHOMEと比較して高価(+3000円くらい?)となるため、特に用途が思いつかない場合にはHOMEを購入すると思いますが、実は場合によってはProを選択するほうが良い場合もあります。では、どのような場合はProエディションを選ぶべきで、HOMEでよいのはどのような使い方を想定しているのか、ということを完全な私見で紹介したいと思います。

 

購入したPCはゲーミング・動画編集・大規模データ解析目的?

 PCを購入するときには、何かを目的に購入するかと思います。例えば、ベッドサイドテーブルでブラウジングしたり、家庭で簡単なワード・エクセル処理する場合など、負荷の小さい作業だけを前提としている場合もありますが、その一方で動画サイトで配信するための動画編集など、極端に負荷の大きい作業を前提としている場合もあるかと思います。なぜ唐突に目的の話を書いたかといいますと、まさに購入・使用目的に応じてWindowsのエディションを選ぶべきだと考えるからです。結論から言いますと、負荷の高い操作を行いかつ、家庭内にすでに一台以上ノート型Windows PC(エディションはどちらでも関係ないです)がある場合で、新規に買うPCがデスクトップ型であるような場合であれば、Proエディションを選ぶ方が後々便利な使い方が可能になります。もちろん、便利な使い方を想定していなければHOMEで問題ないですが、“便利な使い方“を使ってみると案外便利だったので、もし今から購入予定のPCでやってみたい、やってみると便利そう、だと思ったらぜひProエディションを試してみましょう。

 

Proエディションでできる“便利な使い方”

 HOMEとProエディションは普段の使い方ではほとんど差が分かりません。え?と思うかもしれませんが、これはどちらかというとそもそものHOMEの性能が高いため、というべきなのかもしれません。地球上のWindows PCはほとんどHOMEエディションだと思われますので、HOMEの実用性が十分高くないと多くの人が困ることになります。では、何が+3000円の価値を生み出すかといいますと、ずばり「リモートデスクトップ」です。もはやこれだけといっても過言ではありません。つまり、新規購入PCを、リモートデスクトップの母艦として使いたい場合は、迷わずProエディションを買いましょう。


リモートデスクトップとは?

 HOMEエディションでは利用できないため、知らない人も多い機能かと思われますが、Windows PCは登録したPCから遠隔操作できるという特徴を持っています。つまり、極端な場合は会社のPCを家から操作できるということです。これはセキュリティーの問題が大きいため、慎重に運用する必要がありますが、家庭内の利用であれば便利に活用していきましょう。細かい設定や説明については、こちらのサイトを参考にしました。

https://jp.ext.hp.com/techdevice/windows10sc/12/


リモートデスクトップで何をやるのか?

 ここが一番重要なポイントですが、前提として購入予定のPCは「高性能」であるということです。つまり、「ほかのPCの能力ではできないことができる」と言い換えることもできます。例えば、ベッドサイドに置いているPCで、寝る前にやっていた動画編集の作業をもう少しやらないといけないことを思い出したとき、わざわざ書斎まで戻って高性能をPCを起動する気にはならない場合もあるかと思います。そのような時も、リモートデスクトップで操作ができればかなりの労力と時間を節約できますね。

 もしくは、高性能PCをどこか別の場所に設置して起き、普段は書斎のノートPCからリモートデスクトップでアクセスするという運用方法もあるかと思います。一家に一台高性能PCを購入し、Proエディションを入れておくことで、その他端末である低性能PCでアクセスして高負荷な操作を行うことができるといった、いわばサーバー的な使い方も可能となります。もちろん、デスクトップ環境をそのまま持ってくるという特性から、ゲームも同じ考え方でできるため、遅延がそこまで問題にならないタイプのゲームであれば十分運用可能だと思います。


すでにHOMEを入れてしまっているという人には?

 購入する際にProの選択肢がなかった、あるいはHOMEを選んでしまったがProを入れたいという人もいるかと思います。正規版を買うとなると、20000円ほどの出費となり、気軽に試すことのできる値段ではないかと思います。それでもやる価値のある場合もあるかと思いますが、ハードルは高めです。しかし、クリーンインストールをやり直す覚悟があれば比較的安価に導入できます。これは、購入したてでまだ設定などを終わらせていない場合であればやりやすいですが、しばらく使って設定などが複雑な場合には大変かも知れません。試してみたい方は、"windows pro アップグレード"などの検索ワードで調べて、楽天やヤフーで売っている3000円程度の商品を購入してみると良いかと思います。もちろん、クリーンインストールは完全にデータが消滅するため、予めバックアップを忘れずに。バックアップには、16ギガ以上の容量のフラッシュメモリを購入して、Windowsデフォルトのバックアップ作成(回復ドライブの作成)を行っておけば安心です。


結論

 今から購入するPCに関して、性能や置かれる状況が以下の条件に当てはまる場合、Windows Proエディションを導入する価値があると思います。

 ①動画編集などが可能な高性能PC(例えばCorei7、メモリ16Gb以上、高性能グラフィックボード搭載)

 ②デスクトップ型

 ③すでにノート型PCが1台以上ある(エディションはHOMEでOK)

 ④有線ネットワークに接続している(必須)

 

 ちょっととっつきにくい部分もあるかと思いますが、リモートデスクトップで高性能なデスクトップPCを、低スペックノートPCで動かせると、好きな場所で好きな時間にちょっとだけ操作する、などの恩恵を得ることができます。ただし、この設定では有線接続したPC間でのみリモートデスクトップが可能であるため、無線で接続するための設定は現在調べているところです。分かり次第アップしようと思います。


>>追記

なぜ無線接続ができないか、判明しました。我が家では有線接続の機器が多いため、ルータをルータに接続して運用していましたが、それで問題を生じたようです。ルータをスイッチングハブに接続して拡張したところ、解決しました。この問題は、ルーターの作動モードをきちんと設定すれば問題ないかもしれません。

Friday, January 1, 2021

TVキャプチャボードをPCに接続して音声が出ない場合の解決方法

TVの映像、音声をPCに取り込みたい

 ゲーム実況動画など、TV(モニター)に接続したゲームなどの画面をPCに取り込む動画は見たことがあると思いますが、自分でもやってみたいと思った人も多いのではないでしょうか。PS4を用いる場合は、shareボタンを使えばできるようですが、その他のハードであれば、PCに映像をキャプチャーして保存、編集する必要があるかと思われます。世の中には安価で比較的高性能なキャプチャボードも販売されており、それらを利用することで”まずは始めてみよう”というハードルをぐっと下げることができるわけです。

 ただし、安価なボードはいいことばかりではありません。安価なものには親切な取扱説明書はほとんどついておらず、場合によっては専用のソフトもありません。当然、設定に必要な知識などを別のソースから取り入れる必要があり、それらをきちんとできる人向けのアイテムであることは間違いありません。

 ありがたいことに、ネットワーク上には様々な情報が上がっているためそれを参考にして自分の環境でキャプチャーすることは可能です。一番下に勉強させてもらったサイトのURLを紹介します。あくまで参考に、ということであり完璧に自分の環境と同じというわけにはいかないので、最後の最後は自分自身で開拓する必要がありますが、9割方は先人の知恵に乗っかることで解決可能です。

 では、本稿をなぜ書く気になったのかというと、最後の最後、というところで躓いて時間を使ったしまったので、それを忘れないように備忘録として残そうと考えたからです。同じところで詰まった人がおられたら、参考にしてもらえれば幸いです。


困ったこと、試したこと

 まず、今回使ったHDMIキャプチャーボードは、Z26とかいう名前のもので、USB3.0接続でPCへアクセスします。見た目はHDMI-USB3.0変換プラグ、のような感じですね。アマゾンで買いました。一番下にアマゾンのURLを貼っておきます。

 なんとこのZ26には、安価なキャプチャーボード代表選手としての名に恥じず、専用ソフトが搭載されていません。本当に本体と、簡単な取扱説明書だけが送られてきます。取扱説明書を読むと、OBSを使って設定するということが書かれていました。OBSとは何か知りませんでしたが、調べると有志が詳細なトラブルシューティングサイトを作成してくれていました。それに基づいて設定すればいいのですが、今回の環境では「画像(動画)」は表示されるものの、「音声」が出てこない、という症状が出ました。PS4とNintendo Switchの両方で同じことが起こったため、設定か故障のどちらかであることはすぐにわかりましたが、なかなか解決できませんでした。

 故障ではない、と信じて様々なトライアルを行いました。USBスロットを替えたり、HDMIケーブルを替えたり色々したのですが、結局設定の問題でした。設定もOBS側ではなく、PCの設定の方でしたが、このエラーについて説明したサイトを見つけられなかったので、ここで紹介したいと思います。


音声入力だけの問題

 今回の設定では、画像はすぐにPCに投影され、録画も問題なくできました。ただ、音声だけが出力されず無音でのゲームプレイとなってしまい、かなりやりにくかったです。設定についてのサイトを見て対応したのですが解決せず、3日くらい格闘することになりました。結局解決に至ったのは偶然でしたので、忘れないうちにメモする意味でもここに記載したいと思います。

 まず、映像が出力できる状態にして、ウインドウズの設定、「サウンド」を開きます(図1)。そして、入力のすぐ下にある「入力デバイスを選択してください」、のところに、「デジタルオーディオインターフェイス(USB Digital Audio)」という選択肢が出現しているので選択します。これを選択した後に、上記で紹介した設定のトラブルシューティングを説明するサイトにあるように、OBSの音声出力モードの下のチェック項目、カスタム音声デバイスを使用する、が選べるようになります(図2)。これを選択して、デジタルオーディオインターフェイス(USB Digital Audio)と設定すれば、音声が出るようになります。


図1 Windowsのサウンド設定画面






図2 OBS側の設定画面







まとめ

 要するにPC側に音声入力デバイスを指定してあげる、というところがポイントでした。大したことではないですが、見つけられないと永遠に彷徨うことになるので、困っている方がおられたら参考にしてみてください。あとは設定次第なのかもしれませんが、若干の遅延があるので、気になる人は高級品を使った方がよいのかもしれません。


購入したキャプチャーボード

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B08L3F2818/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o00_s00?ie=UTF8&psc=1


参考にしたサイト

https://vip-jikkyo.net/obs-no-audio-from-capture-card